束縛

いくつかの変数をまとめてマッチ対象とした場合、そのうちの一つを分岐先で使用することはそのままでは不可能です。match内では@マークを使用して変数を束縛することができます。

// `age`関数は`u32`の値を返します。
fn age() -> u32 {
    15
}

fn main() {
    println!("Tell me what type of person you are");

    match age() {
        0             => println!("I haven't celebrated my first birthday yet"),
        // `1 ..= 12`の値を一挙に`match`させることができます。
        // しかしその場合、子供は何歳でしょうか?
        // マッチした値を`n`に束縛することで値を使用できます。
        n @ 1  ..= 12 => println!("I'm a child of age {:?}", n),
        n @ 13 ..= 19 => println!("I'm a teen of age {:?}", n),
        // マッチしなかった場合の処理
        n             => println!("I'm an old person of age {:?}", n),
    }
}

Optionのような、列挙型の値をデストラクトするためにも、束縛を利用できます。

fn some_number() -> Option<u32> {
    Some(42)
}

fn main() {
    match some_number() {
        // `n`に束縛された`Some`の値が42に等しいときにマッチ。
        Some(n @ 42) => println!("The Answer: {}!", n),
        // それ以外の数値にマッチ。
        Some(n)      => println!("Not interesting... {}", n),
        // それ以外にマッチ(`None`の値)。
        _            => (),
    }
}

参照

関数, 列挙型, Option