Resultに対するエイリアス

特定のResult型を何度も使いたくなるのはどんな時でしょう?Rustはエイリアスの作成をサポートしていたことを思い出してください。便利なことに、特定のResult型に対しても定義することができます。

モジュールレベルでは、エイリアスの作成は非常に役に立ちます。特定のモジュールで見られるエラーは同じErr型を持つため、単一のエイリアスで簡潔にResultsに関わる_全て_を定義できます。stdライブラリが提供するもの(io::Result)もあるほど有益なのです!

簡単な例で構文を見てみましょう。

use std::num::ParseIntError;

// `ParseIntError`を`Err`の型として持つ全ての`Result`のジェネリックエイリアス
type AliasedResult<T> = Result<T, ParseIntError>;

// 上で定義したエイリアス(この場所特有の`Result`型)を使用。
fn multiply(first_number_str: &str, second_number_str: &str) -> AliasedResult<i32> {
    first_number_str.parse::<i32>().and_then(|first_number| {
        second_number_str.parse::<i32>().map(|second_number| first_number * second_number)
    })
}

// もう一度使用。エイリアスによって再度明記する必要性がありません。
fn print(result: AliasedResult<i32>) {
    match result {
        Ok(n)  => println!("n is {}", n),
        Err(e) => println!("Error: {}", e),
    }
}

fn main() {
    print(multiply("10", "2"));
    print(multiply("t", "2"));
}

参照

io::Result