リテラルと演算子
整数1
、浮動小数点数1.2
、文字'a'
、文字列"abc"
、ブーリアンtrue
、ユニット()
は、リテラルを使って表すことが可能です。
また整数型の場合、プレフィックスに0x
、0o
、0b
を指定することでそれぞれ16進数、8進数、2進数を使って表すことができます。
可読性のため、_
(アンダースコア)を数値リテラルの間に挿入することができます。例えば1_000
は1000
と、0.000_001
は0.000001
とそれぞれ同一です。
また、Rustは1e6
や7.6e-4
などの科学的なE表記をサポートしています。この表記はf64
になります。
コンパイラに、リテラルの型を伝えたい場合があります。現在の仕様では、リテラルが32ビット符号無し整数であることを伝える場合、u32
サフィックスを、符号付き32ビット整数であればi32
サフィックスを使用します。
Rustで使用可能な演算子とその優先順位は、Cなどの言語のものとほぼ同じです。
fn main() { // 整数の足し算 println!("1 + 2 = {}", 1u32 + 2); // 整数の引き算 println!("1 - 2 = {}", 1i32 - 2); // TODO ^ 型が重要であることを実感するため`1i32`を`1u32`に変更してみましょう。 // 科学的表記 println!("1e4 is {}, -2.5e-3 is {}", 1e4, -2.5e-3); // 短絡評価できる論理演算子 println!("true AND false is {}", true && false); println!("true OR false is {}", true || false); println!("NOT true is {}", !true); // ビットワイズ演算 println!("0011 AND 0101 is {:04b}", 0b0011u32 & 0b0101); println!("0011 OR 0101 is {:04b}", 0b0011u32 | 0b0101); println!("0011 XOR 0101 is {:04b}", 0b0011u32 ^ 0b0101); println!("1 << 5 is {}", 1u32 << 5); println!("0x80 >> 2 is 0x{:x}", 0x80u32 >> 2); // 可読性のための`_`(アンダースコア)の使用 println!("One million is written as {}", 1_000_000u32); }