ミュータビリティ

ミュータブルなデータは&mut Tでミュータブルに(変更可能な形で)借用することができます。これは ミュータブルな参照 と呼ばれ、読み込み・書き込みの権限を借用者に与えます。対照的に&Tはデータをイミュータブルな参照を介して借用し、借用した側はデータを読み込みはできますが書き込みはできません。

#[allow(dead_code)]
#[derive(Clone, Copy)]
struct Book {
    // `&'static str`はread-onlyメモリ上の文字列への参照。
    author: &'static str,
    title: &'static str,
    year: u32,
}

// この関数はBook型への参照を取ります。
fn borrow_book(book: &Book) {
    println!("I immutably borrowed {} - {} edition", book.title, book.year);
}

// この関数はミュータブルなBook型へのミュータブルな参照を取り、
// `year`を2014へ変更します。
fn new_edition(book: &mut Book) {
    book.year = 2014;
    println!("I mutably borrowed {} - {} edition", book.title, book.year);
}

fn main() {
    // `immutabook`という名のイミュータブルなBookを作成。
    let immutabook = Book {
        // 文字列リテラルは`&'static str`型になります。
        author: "Douglas Hofstadter",
        title: "Gödel, Escher, Bach",
        year: 1979,
    };

    // `immutabook`のミュータブルなコピーを作成し、`mutabook`と名付けます。
    let mut mutabook = immutabook;
    
    // イミュータブルなオブジェクトをイミュータブルに借用します。
    borrow_book(&immutabook);

    // ミュータブルなオブジェクトをイミュータブルに借用します。
    borrow_book(&mutabook);
    
    // ミュータブルなオブジェクトをミュータブルに借用します。
    new_edition(&mut mutabook);
    
    // エラー!イミュータブルなオブジェクトをミュータブルに借用できません。
    new_edition(&mut immutabook);
    // FIXME ^ この行をコメントアウトしましょう
}

参照

static