関数

関数はfnキーワードを用いて定義することができます。引数は変数と同様に型を指定する必要があり、もし関数が値を返すならば->の後にその型も指定する必要があります。

関数内の最後の式が返り値となります。関数の途中で値を返したい場合はreturn文を使用します。ループの最中やif文の中からも値を返すことができます。

では、今度は関数を使ってFizzBuzz問題を解いてみましょう!

// C/C++とは違い、関数の定義を行う順番に制限はありません。
fn main() {
    // ここで関数を使用し、後ほど定義してもかまいません。
    fizzbuzz_to(100);
}

// ブーリアン型を返す関数
fn is_divisible_by(lhs: u32, rhs: u32) -> bool {
    // 例外的な引数を受けた場合、早めに返します。
    if rhs == 0 {
        return false;
    }

    // これは式であり、`return`キーワードは必要ありません。
    lhs % rhs == 0
}

// 値を「返さない」関数、実際にはユニット型(`()`)を返しています。
fn fizzbuzz(n: u32) -> () {
    if is_divisible_by(n, 15) {
        println!("fizzbuzz");
    } else if is_divisible_by(n, 3) {
        println!("fizz");
    } else if is_divisible_by(n, 5) {
        println!("buzz");
    } else {
        println!("{}", n);
    }
}

// 関数が`()`を返すとき、返り値の型は省略できます。
fn fizzbuzz_to(n: u32) {
    for n in 1..=n {
        fizzbuzz(n);
    }
}